建议是看开点 / 椅子乐团(The Chairs)
今回紹介するのは、台湾は台中出身のインディーロックバンド、椅子乐团(The Chairs)の『建议是看开点』です。
曲名は直訳すると「提案はくよくよしないこと」。あんま気にすんなよ、みたいな感じでしょうか。
私のめちゃくちゃ好きな曲でもう何回聴いたかわからないくらいです。
初期メンバーは四人ともギター弾きでリズム隊がいなかったため、ある時椅子を叩いてドラム代わりにしたことをきっかけに椅子楽団というこのバンド名になったそうです。
2017年は兵役で活動休止(そういえば台湾は2018年末をもって徴兵制から志願制に移行)。
この曲は活動休止前に発表されたシングルで、ともすれば最後の一曲になっていたかもしれないのだとか。
しかし翌年には無事活動再開し新アルバムもリリースしています。
ちなみにその中の一曲『日常的镜头』は歌詞の一部が日本語。メロディに対する一語一語の詰め具合が少し独特でいい感じですよ。
これらを含むほとんどの楽曲は、以下のストリートボイスにて公式無料配信されていますのでぜひ!
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『建议是看开点』歌詞和訳 作詞:裘咏靖
久しぶりだな お月様じゃないか!
秋の屋上はちょっと冷えるな
さてはしょげてるんだろ?
街の空はきれいさっぱり 一粒のゴマの行方もわからないくらい
oh yeah oh yeah
好き勝手に泣いていいんだよ
涙がどれだけ贅沢なものか知ってる?
あらゆる気持ちを溶かしていく
そんな風に弱さを楽しむ力があって羨ましいよ
oh yeah oh yeah
5000日を超える絶望に囚われた日々の中で
移ろいゆくこの世界にも果てはないのか、なんて考えてみてる
思考 それは幸せを自称する静けさをくれる
でもどうやってあなたに自由の意義を教えてもらうべきかいまだにわからない
hey お月様 引き続き自分勝手に光っててくださいよ!
喜んで気晴らしに付き合うさ
ああ 夜明けを迎えるたびに
ひとつ、またひとつ記憶の傷跡を切り開く
oh yeah oh yeah
学習メモ
単語 | 拼音 | 品詞 | 意味 | 備考 |
---|---|---|---|---|
顶楼 | dǐng lóu | [名] | 屋上、屋根裏 | |
沮丧 | jǔ sàng | [形] | しょげている、がっかりしている | |
去向 | qù xiàng | [名] | 行方、行き先 | |
恣意 | zì yì | [形] | (行為が)気ままである、勝手である | |
奢侈 | shē chǐ | [形] | 贅沢である | |
拥有 | yōng yǒu | [動] | 擁する、持つ | |
囚禁 | qiú jìn | [動] | 拘禁する、監獄に入れる | |
穷尽 | qióng jìn | [名] | 尽きるところ、果て、(否定文で)キリがない | =尽头 |
一次又一次 | yī cì yòu yī cì | 一度また一度と、続けて行うさま | ちなみに『千と千尋』のあの曲『いつも何度でも』は『总是一次又一次』と訳される場合もあるようだ | |
划开 | huà kai | [動] | 切って開く | |
历程 | lì chéng | [名] | 過程、道程 | |
疮疤 | chuāng bā | [名] | 傷跡、かさぶた |
超过五千个给绝望囚禁的日子里
意味上では「被绝望囚禁」とほぼ同じはず。
正直あまりピンとは来ていないが、「给我看」と同じ文型と考えるとまあ分かる。この場合も見るのは私なので、状態的には「被我看」と同じだ。私に見られている、絶望に囚われている。
なぜ「给」なのかをネイティブに尋ねたら、平凡ではない言い方をして雰囲気を出しているのではとのこと。emmm……
自身感官历程
は直訳すると「自身の感覚器官の道程」となるので、わかりやすく言い換えて「記憶」としてみた。